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2009年4月11日 (土)

日本国内のコアラの短命はウイルス感染が原因か?

 その愛くるしい姿から、動物園では人気者のコアラだが、今、そのコアラに問題が発生していると、今朝(4月11日)の毎日新聞が報じている。

 全国の動物園で飼育されているコアラの9割近くに、レトロウイルス(コアラレトロウイルス KoRV)が感染しているというのだ。これが原因でリンパ性白血病などの病気を発症する危険性があり、日本の動物園で飼育されているコアラが短命なのは、このレトロウイルスの感染が原因ではないかと考えられているという。

 これまでに調査が行われたコアラは50頭で、オーストラリアでこのウイルスの感染が広がっているオーストラリア北東部出身のコアラ(日本で生まれた子孫も含む)では全頭で、南東部出身のコアラ(同)では11頭中、4頭でウイルスの感染が認められた。

 ならば、今後、レトロウイルスの対策が求められるところだが、気になったのが、日本だけでなく、オーストラリア北東部の個体群でも、レトロウイルスの感染が広がっているにも関わらず、日本国内のコアラはオーストラリアのものよりも短命の傾向があるという点だ。

 この記事では、レトロウイルスについての詳しい情報が紹介されていないので、なんとも言えないが、日本における感染源は、オーストラリアでキャリアとなったものが日本に輸入された個体だろう。

 ということは、日本のコアラに感染しているレトロウイルスがオーストラリアのものに比べ強毒性ということではないだろうから、日本のコアラのほうが短命だということは、どのように説明できるのか?

 記事では、「レトロウイルスの感染」→「白血病などの病気の発症」→「だから短命」というロジックで書かれているのだが、レトロウイルス感染が広がっているという状況はオーストラリアも同じであるわけだから、日本のほうが短命である原因をレトロウイルス感染に求めることはできないんじゃないか。

 オーストラリアでは北東部でだけレトロウイルスの感染が広がっていると書かれており、南東部での状況は示されていないことから、深読みすれば、オーストラリアのコアラの寿命のデータは、レトロウイルスの感染が広がっている南東部の個体群でのデータだけでなく、レトロウイルスの感染が広がっていない南東部個体群のデータも合わさっているため統計的に寿命が長くなって、南東部由来の個体にも感染が広まってしまった日本では、統計的に短命になっているということも理解できるのだが・・・。どうなんだろうか。

 やはり、レトロウイルスの感染以外にも、日本の動物園の飼育環境に、コアラ短命の原因があるのだろうか。

 ちなみに、コアラのレトロウイルス感染の問題は、2007年ぐらいから報じられているだけに、早急な対策を期待したい。

毎日新聞の記事

http://mainichi.jp/select/today/news/20090411k0000m040156000c.html?link_id=RTH05

 ではでは・・・。

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