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2009年8月19日 (水)

海の外来生物 法規制ってどうやってやるの?

 陸上、淡水に定着してしまった外来生物については、外来生物法(正式名称は「特定外来生物による生態系等にかかわる被害防止に関する法律」)が施行されたことによって、販売、移動、飼育が禁じられています。これにより新たな生息域の拡大を抑える手立ては打たれたわけですが、海の外来生物については法規制は整っていないと、朝日新聞が紹介しています。

 海の外来生物については、これまで東邦大学の風呂田利夫さんが問題提起をされてきたので、イッカククモガニ、チチュウカイミドリガニ、アメリカフジツボ等の問題はしばしば耳にしてきました。ただし、「問題になっているんだなぁ~」ってぐらいにしか認識していなかったから、どれほどの種数の外来生物が侵入してきているのかわからなかったんですが、この朝日の記事では、100人を超える研究者が協力し、7年をかけてデータをまとめたところ、日本の沿岸海域に侵入した外来生物は76種にのぼり、このうち36種は完全に定着していると紹介しています。

 ブラックバスのように一種類が侵入しただけでも、侵入先の生態系が撹乱されてしまう可能性をもった生物がいる一方、侵入、定着の事実が確認されていても、外来生物法の指定種にならないような生物もいるので、76種類という数字を評価するのは難しいわけだけど、朝日新聞の記事を読む限り、データのとりまとめに加わった研究者は強い危機意識を持っているようですね。

 じゃ、外来生物法を海の生物にも拡大適用できるようにすればいいのかもしれないけれど、今回、問題視されている海の外来生物は、意図的に持ち込まれたものだけじゃないわけでしょう。

 養殖用に持ち込まれたもの(28種)、輸入されたものが逃げ出したもの(15種)については、外来生物法の指定種にして、人間の行為を規制すれば、新たな侵入は抑えられるのかもしれません。でも、船舶に付着したり、バラスト水に紛れ込んで侵入したもの(29種)に関しては、外来生物法によって人間の持ち込み行為を規制するだけでは対応できないんじゃないでしょうか。

 バラスト水については、未発効のままのようですが、バラスト水管理条約(International Convention for the control and management of Ships' Ballast Water and Sediments)があるので、これを発効させれば、ある程度、バラスト水によって運ばれる外来生物の侵入を抑えることも期待できのでしょう。ただ、以前、バラスト水問題については取材したことがあるんですが、技術的にはけっこう難しいそうですね。それに、船舶への付着ってことになると、規制しようがないんじゃないでしょうか。

 朝日新聞の記事では、「新しく入り込むのを防ぐ手立てが必要だ」との一文で締めくくられているのには、「ごもっとも!」としかいいようがないんだけど、具体的にどうすればいいのか・・・。どういう対策があるのか、具体的に提示してもらいたかったなぁ。

http://www.asahi.com/science/update/0812/TKY200908120140.html

http://www.asahi.com/science/update/0812/TKY200908120140_01.html

 ではでは・・・。

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