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2010年2月14日 (日)

昨日に続き、もう一件、脳梗塞の治療法のお話を・・・

 昨日、骨髄細胞から神経前駆細胞を作った脳梗塞の治療に活用するという報告大学の研究成果を紹介しましたが、その後もいろいろと情報を漁っていたら、似ている研究が札幌医科大学により進められ、すでに臨床応用されているようです。

 少し古い新聞記事なのですが、200816日の北海道新聞によると、札幌医科大学脳神経外科の宝金清博教授らの研究グループが、骨髄幹細胞を移植して脳梗塞を治す治療法の研究を進めていると報じています。

 骨髄幹細胞には、傷ついた脳の神経細胞に活力を与える物質や、血管を新たに生み出す物質を放出し、神経細胞が再生するのを助ける働きがあり、さらには時間がたつと幹細胞自身が神経細胞になることもあるとのこと(※この「物質」という表現は、北海道新聞の表現に倣ったので、ある種のサイトカインが出るってことをいっているのでしょう)。

 そこで、骨髄幹細胞の働きに注目した宝金教授らは、動物実験で、その効果を確かめた後、大学内の倫理委員会の承認を得て、20071月から、脳梗塞治療としての骨髄幹細胞移植を患者相手に実施。この新聞が発行された20081月までで12人の患者に実施し、中程度の脳梗塞患者に対しては、手が使えるようになったり、一人で歩けるようになるなどの高い効果が認められたというんですよ。

 ただし、組織が壊死した部分の神経細胞まで再生させることができないようで、梗塞が広範囲に広がっている場合は効果が低く、まったく治療効果が認められない患者もいたそうです。

 となると、昨日、紹介した骨髄細胞にNotch遺伝子の一部を導入して神経前駆細胞まで作って移植する東北大学の新治療法が、重症の脳梗塞患者にも有効かどうかが気になるところですね。

 宝金教授らの方法は、骨髄幹細胞を移植するといっても、神経細胞を新生させるというより、残った神経細胞によるネットワークの再構築を促すことが主眼となっているようにも見受けられますが、北大学の新治療法は神経細胞の新生を促そうと言うものとも理解できますから、こちらの治療法への期待は大きいですね。もちろん、その期待が現実のものとなるかどうかは、今年中に始められる予定だという臨床試験の結果次第なんですが・・・。

 それから、この北海道新聞の記事なんですが、残念ながら、現時点ではネット上で公開されていないようですから、ここで全文を公開することはいたしません。ご興味部ある方は縮刷版ででもご覧ください。

 また、この研究はJSTの支援を受けていたようで、以下のURLで閲覧できるPDFファイルで、治療法の概要が紹介されていますので、こちらも併せてご覧ください。

http://www.sapporo.jst-plaza.jp/list/071114honmou.pdf

 ではでは・・・。

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