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カテゴリー「宇宙開発」の記事

2010年1月19日 (火)

マイクロ波を照射してロケットの打ち上げに成功(1.2mだけなんだけど・・・)

 近い将来、本格的な宇宙開発時代を迎える上で、克服しなければならない課題の一つと言えるのが、ロケットが大気圏を脱出する際に消費する燃料の軽減です。

 というのも、地上を飛び立ったロケットが大気圏を脱出するためには、速度を秒速約11.2kmにまで上げなければならず、そのために高出力のエンジンの大量の燃料を必要とするからです。

 地上を飛び立ったロケットが大気圏を脱出するには、速度を秒速約11.2kmにまで上げる必要があります。当然、高出力のエンジンと、それを動かす大量の燃料が必要となるわけですが、大量の燃料が必要なら、ロケットの重量がかさむことになります。重いロケットを飛ばすのですから、さらに高出力のエンジンと、さらに大量の燃料が必要となって、ますますロケットは大型化してしまうことになります。これではコストダウンなぞ、できるものではないでしょう。

 そのためまったく新しいロケット用の推進機構の開発が求められているわけですが、興味深い研究成果が共同通信の47Newsなどで報じられていたので紹介しておきましょう。

 研究成果を発表したのは東京大学大学院新領域創成科学研究科の小紫公也教授らの研究グループで、ロケットに燃料を搭載せずに、外部からエネルギーを供給しながら、ロケットを飛ばそうというものなんです。

 いつもながらに詳しくは以下の47Newsなどをご覧いただきたいのですが、簡単に紹介しておきますと、ロケット下部のへこみが凹面鏡のようになっていて、ここにマイクロ波を照射。凹面鏡に反射しマイクロ波が焦点を結んだ一点の空気は、瞬時に1万℃まで加熱され、爆発的に膨張し、ロケットを上へ上へと押し上げるというわけです。

 これまでに実施した実験では、一般的な電子レンジの約1000倍の電力に当たる600kWのマイクロ波を照射し、重さ126gの金属製ロケットを1.2mの高さまで跳ね上げることに成功したというのです。

 ここまで読まれて、目敏い読者の方々の中には、レンセラー工科大学のレイク・ミラボーの研究を思い出した方もいらっしゃったのではないかと思います。10年ほど前、何度か科学雑誌やテレビの科学番組で紹介されたのでご存知の方もいるかと思いますが、小紫教授らの研究内容は、ミラボーの研究に酷似しているんですよ。実際、以下の47Newsを初見した時、「ミラボーの実験の追試?」と思ってしまいましたよ。

 しかも、ミラボーの実験は、私が記憶していた限り、数十mの高さまで飛ばすことに成功したので、不躾なものいいかと思いますが、「10年後の実験で1.2mなの?」と思ってしまったのも否めぬ事実です。

 そこで、小紫教授の研究室のウェブサイト(※)を覗いてみたら、ちゃんとミラボーの実験に触れ、それとの違いについて、ちゃ~んと紹介されておりました。

 ミラボーの場合、外部から照射するエネルギーはレーザー光線を使っている一方、小紫教授らが用いているのは、前述のとおりマイクロ波です。こうした外部からエネルギーを照射することによる推進機構で本格的な宇宙開発を実施しようとすると、ギガワット級のエネルギーを照射しなければならないのですが、マイクロ波なら現在の技術力でも可能だというのです。コスト面でも、レーザー光線よりもマイクロ波のほうがずっと安上がりで、実用化を考えると、マイクロ波でロケットを飛ばす技術を開発したほうがいいようです。

 いやぁ~、失礼いたしました。研究の方向性は同じであっても、より実用化に近づけられるマイクロ波を使っているという意味では、新しい取り組みだったのですね。

http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010011401000587.html

http://www.kml.k.u-tokyo.ac.jp/mwp/ja/research02.html(※)

 ちなみにミラボーの研究については、日経サイエンスの19995月号で紹介されておりますので、ご興味のある方はご一読ください。

http://www.nikkei-science.com/page/magazine/9905/sorato.html

 ではでは・・・。

2009年10月17日 (土)

本日(17日)はJAXAの筑波宇宙センターの一般公開日です!

 ご紹介が当日の深夜になってしまいましたが、本日(17日)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センターの一般公開日です。

 常設の見学施設に加え、一部の研究室を開放しておりますので、宇宙ファン、ロケットファンには必見のイベントですよ。宇宙ファン、ロケットファンなら、すでにご存じでしょうか・・・。ならば、宇宙ファン、ロケットファン以外にもお勧めですよ。

 水ロケットの打ち上げ体験ができる教室も開催されていますが、毎回、長ぁ~い行列ができますので、是が非でも参加したいという方は早めの出撃をお勧めします。

 うちの子供もいつも参加したがっているのですが、行列に並ぶのは苦手な父親をもったことの不幸ということで、あきらめさせております(苦笑)。

 というわけで、今度、水ロケットのキットでも買ってやろうかな・・・。

http://www.jaxa.jp/visit/tsukuba/index_j.html

 ではでは・・・。

2009年10月 7日 (水)

民間の宇宙開発参入を国が後押し。でも、デブリ対策が大きな課題になるだろうね

  日本の宇宙開発は、これまで国の主導で進められてきて、民間企業が参入することがあっても、あくまでも国の監督下で行われてきたわけですが、昨年の宇宙基本法の成立を受けて、今後は民間の参入を促していかないといけなくなりました。

 ただし、民間企業の宇宙開発を促進していくとなれば、宇宙活動に対する国の許可や監督、何らかの損害が発生した場合の賠償、宇宙物体の登録制度などについて規定しておかなければなりません。

 そのため、宇宙開発戦略本部・宇宙開発戦略専門調査会が、こうした課題について検討してきたのですが、このほど「宇宙活動に関する法制検討ワーキンググループ報告書(案)」を取りまとめられ、首相官邸のウェブサイトで公開されました。今後、この報告書案について、一般からパブリックコメントを募った上で、来年の通常国会で宇宙活動法が審議されることになるんでしょうね。

 民間企業が宇宙開発に参入するっていうのはいいことだと思いますんで、国にはしっかりとしたルールを作ってもらった上で、積極的なバックアップを期待したいところなんですが、気になるのが、民間企業が打ち上げた宇宙物体がデブリ化してしまうことですよ。

 民間企業が人工衛星を打ち上げられるようになれば、宇宙物体の数は確実に増えていくことになりますよね。それだけ宇宙開発が活発化しているってことになるんだろうけど、同時に将来のデブリ予備軍を増やしていることでもあるわけだ。となると、何でもいいから「民間企業の皆さん、宇宙開発に乗り出してください」ってわけにはいかないんじゃないのかなって思うわけです。

 で、今回の報告書案なんですが、けっこうデブリ対策についての言及が多いんですよ。宇宙開発戦略専門調査会も素人じゃないわけだから、無策にデブリを増やすわけにはいかないっていうのはわかっていらっさるわけで、「スペースデブリ発生の抑制が確保されていること」、「リオービット等のスペースデブリ低減等に必要な措置を講じなければならない」などが明記されています。

 まぁ、デブリについては、国連総会において「スペースデブリ低減ガイドライン」が決議されていたりするわけですから、そうした国際規約に則る形でしか宇宙開発を進められない以上、デブリの発生抑制には万全の対策を取らないといけないと当然のことなんでしょうが、これって民間企業の宇宙開発参入の大きな障壁にならないかなぁ。

 理想をいえば、運用終了後に大気圏に突入させて、焼失させてしまう技術を搭載しておくことを義務付けるなんてこともありえるのかもしれないけれど、民企業が参入するとなれば、シビアなコスト計算が求められるでほうから、デブリ対策によるコスト増ってけっこう重い課題になってしまうように思うけど・・・。そのあたりも含めて、来年の通常国会では、しっかり論議してもらいたいものです。

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/utyuu/pc/091002/091002pc.html

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/utyuu/pc/091002/houseian.pdf

 ではでは・・・。

2009年7月24日 (金)

本気でテラフォーミングを始める気なのか?

 「テラフォーミング」って言葉をご存知でしょうか?

 地球以外の天体に、微生物を導入して、地球に似た環境にすることを指すことばで、10年度程前までは、未来の技術として紹介されることはあったんですが、最近はあまり耳にする機会はありませんでした。

 ところが、ロシア宇宙局が年内の打ち上げを予定している火星探査機にバクテリアを搭載し、火星の衛星に持ち込もうと計画していることをTechnobahnが報じているんですよ。

 いつもながらに詳しくは以下のサイトをご覧いただくとして、簡単に記事内容を紹介しておくと、年内の打ち上げを予定されているのは火星の衛星フォボスを探査する“Phobos-Grunt(フォボス・グラント)”でして、バクテリアが搭載されるのは、フォボスで地球上の生命体が生存できるかどうかを実験するという目的なんだそうです。

 ですから、先に紹介した、フォボスを地球化するテラフォーミングに直接つながる話じゃないみたいなんですが、今回の実験でバクテリアの生存が可能だと判断されれば、将来的に、フォボスを地球化できる光合成を行うバクテリアを導入しようってことにもなるじゃないでしょうか。だったら、今回の実験も本格的なテラフォーミングへの第一歩になるんじゃないかなぁ。

 でも、こういう実験って一国の判断だけでやっちゃっていいものなんですかねぇ。

 地球上で問題になっている移入種(日本にいるブラックバスやアライグマが代表例ですね)のような問題は引き起こさないとは思いますが、外来生物を導入することには違いないので、フォボスの生態系(そんなもんあるのか?)をかく乱してしまうようにも思うけれど・・・。

 まぁ、興味深い研究ではありますんで、今後の推移を見守ることにいたしましょうか。

http://www.technobahn.com/news/200907211933

http://www.planetary.org/programs/projects/innovative_technologies/life/

 ではでは・・・。

2009年7月 3日 (金)

次世代スペースシャトルは使い捨て?

 スペースシャトルは、アポロ計画で使われたサターン・ロケットなどの、それまでのロボットと違って再利用できるということが“売り”になっていると思っいたのですが、次世代のシャトルは使い捨て型にするという計画をNASAが発表したと、Technobahnが報じています。

 詳しくは以下のサイトをご覧いただくとして、簡単に記事内容を紹介しておくと、次世代ロケットの開発のためのコンステレーション計画に関する外部評価委員会の公聴会の席上で、NASAが使い捨て型のスペースシャトルを開発するという新しい構想を発表したというのですよ。

 「Shuttle-Derived Heavy Lift Vehicle」と名付けられた、この次世代シャトルのイラストは、Technobahnのサイトでも紹介されているので、チェックしてもらいたいんですが、外部燃料タンクやロケットブースターなどは、現行のスペースシャトルのものを流用するようです。つまり、現行のスペースシャトルを翼のない使い捨て型シャトルに据えかえるという構想のようですが、はっきり言って、あんまりかっこいい代物じゃないですねぇ。

 使い捨て型なので、帰還用には、現在開発をが進められているオリオン有人宇宙船が必要となると言っているんですが、だったら、そこはソユーズに任せちゃっていいんじゃないかなぁって思うんですが・・・。

 まぁ、ここのところNASAの予算は削減に向かっているという報道があるので、現行のスペースシャトルで流用できるところ流用して、開発費を抑えようという戦法なのかもしれないけれど、外部燃料タンク、ロケットブースターなどを流用するんなら、様々な欠点が指摘されていても、現行のスペースシャトル自体を退役させないっていう選択もあっていいんじゃないかな。

 このTechnobahnのサイトには、YoutubeにアップされたShuttle-Derived Heavy Lift Vehicleのコンセプトを紹介するビデオ(広報用なんでしょうね)が埋め込まれているんだけど、これがまた立派なCGムービーなんですよ。けっこうお金がかかっていると思います。予算を削減するっていうなら、「こんなビデオ作らなきゃいいのに」とも思ってしまったのは、私だけでしょうか・・・。

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200907011844&lang=

 念のため、Shuttle-Derived Heavy Lift Vehicleのコンセプトを紹介するビデオのYoutubeでのアドレスも紹介しておきます。

http://www.youtube.com/watch?v=xOnlAUpYWoc

 ではでは・・・。

2009年7月 2日 (木)

政府は宇宙太陽光発電の開発に乗り出してくれるのか?

 このブログでも紹介してきた宇宙太陽光発電の開発に、政府が乗りだろうとしているというニュースを日経ネットが報じています。

 詳しくは、以下のサイトをご覧いただきたいのですが、宇宙空間に設置した太陽発電施設で発電した電力を、電磁波の一種であるマイクロ波に変換して、地上に送信するという宇宙太陽光発電の実験を着手するというのです。実験に参加する企業を公募し、来月にも選定するというのですが、この実験というのは地上での模擬的な実験を意味しているのか、小規模でも宇宙太陽光発電の実証試験衛星を打ち上げ、宇宙と地上との間での送電実験を意味しているのかがわからないんですが、率直に言って、実証試験衛星を打ち上げるぐらいしないといけないだろうって思ってしまいます。

 というのも、宇宙太陽光発電については、過去、2回ほど原稿を書いたことがあって、早くから宇宙太陽光発電の研究を進めてきた京都大学の松本紘教授(現京都大学総長)や、JAXAの研究者を取材させてもらってきたのですが、10年ほど前の時点で、松本教授は「基本的な技術は開発済み」というようなことを話されていました。すでに電気をマイクロ波に変換して送信する地上実験は成功しているわけだから、今後、実用化をにらみ、本格的な実験を開始するというなら、やはり実証試験衛星を打ち上げての実験でないと、実用化の途はなかなか進まないんじゃないでしょうか。

 まぁ、地上実験が実施されたといっても、マイクロ波を飛ばした距離は数百メートル程度だろうから、実用化した場合を想定して、数十km、数百kmを飛ばす実験なら地上で行う価値は十分にあると思いますが、NASA出身の研究者が、昨年、太陽電池パネルを設置したマウイ島から、約150km離れたハワイ島にマイクロ波を飛ばして電気を送信する実験に成功しているので、これから長距離の実験を行おうとするのではあれば、ちょっと遅れているなぁ~って思ってしまうのですが・・・。

 とはいえ、科学技術の研究開発は着実に進めることがなによりです。政府が本気で宇宙太陽光発電を実用化させようとしているなら、大いに期待したいと思います。

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090628AT3S1903C27062009.html

http://www.nss.org/news/releases/pr20080909.html(※)

 ではでは・・・。

2009年6月 5日 (金)

韓国のロケット打ち上げ。日本は難しい対応を迫られるんじゃないか

 北朝鮮が人工衛星を打ち上げようとした際、ミサイル(飛翔体?)であるとして日本政府は強い懸念を示していたことは、未だ記憶に新しいことだろう。ただし、この時、「韓国が宇宙開発しようとしてももめるのかなぁ」と思っていたが、やはりこの懸念はあたっていたようで、韓国航空宇宙研究所(KARI)は、初の国産ロケットの打ち上げを延期していたようだ。

 このニュースは、Technobahnに紹介されているので、詳しくそちらをご覧いただきたいのだが、韓国発の国産ロケットは「KSLV-1」と呼ばれるもので、ロケットエンジンはロシアからライセンス供与されたようだ。つまり、国内生産とはいっても、韓国独自に開発されたものではないようだ。明確な打ち上げ時期は発表していないようだが、記事では7月中の打ち上げを予定しているという。

 で、そこで問題になるのが、日本、そして、北朝鮮の対応だろう。現在、各問題から、韓国・北朝鮮の関係は冷え込んでいるから、北朝鮮はどんなことでもいちゃもんをつけるだろうから、反応は読めるが、日本はどのような対応にでるのだろうか?

 北朝鮮の飛翔体(とりあえず、この表現でいきます)の打ち上げの際は、日本の国土に落下するかもしれないと反発したとすれば、韓国から打ち上げられるロケットも同様のリスクをはらんでいるのではないだろうか。

 Technobahnの記事でも、「北朝鮮に続いて韓国もロケットの打ち上げ実験を実施した場合には、北朝鮮のロケット打ち上げを暗に容認し、南北朝鮮は一体となってロケット開発を推進していると、国際的に受け取られる可能性がったため政治的配慮から打ち上げは延期されていた」と紹介しているだけに、韓国も日本、そして国際社会に配慮する姿勢を示しているわけだが、かといって、今後も北朝鮮の飛翔体打ち上げを容認しない姿勢を示すとすれば、日本は韓国の打ち上げを容認すべきではないのかもしれないが、それもまた難しいだろう。

 いちおう韓国は日本上空を通過いしないよう、射点から南南東の方向に向けて打ち上げるとしているだけに、この点を強調し、韓国のロケット打ち上げは、あくまでも平和利用であるとして認めることになるんだろうなぁ。

 しっかし、日本より苦慮しているのは韓国だろうな。記事中で「仮にKSLV-1の打ち上げ前に再び北朝鮮がロケットの打ち上げ実験を実施した場合にはKSLV-1の打ち上げは再々延期される恐れも残っている」と書いており、韓国の宇宙開発機関も難しい選択を迫られているようだ。

http://www.technobahn.com/news/200906041132

 ではでは・・・。

2009年5月29日 (金)

これでアルファブロガーの仲間入り?

 政府が策定を進めている「宇宙基本計画」に、二足歩行ロボットによる月面探査が盛り込まれようとしていることを、過去2回、このブログで批判したが、パブリックコメントでも、同様の批判を相次いだようで、そのことを毎日新聞やJ-CASTニュースが報じている。しかも、そのニュースをYahooがトップニュースで扱い、さらに、このブログのことまで紹介したので、今日の13時台から一気にアクセス数が増加してしまった。

 ブログを始めて2か月ほどで、科学関連の話題でしか記事を書いていないから、アクセス数は決して多くない。多少、定期的に覗いてくれる方がいらっしゃるのか、新規の更新を続けたくなるぐらいにアクセスしてもてらっているが、それでも多い日でアクセス数は100件程度。ここ2週間程度の平均は70件程度だった。

 しかし、Yahooのトップニュースに挙げられたものにリンクが張られると、一気にアクセス数が増加し、率直に言って、驚いている。0時~11時までの1時間あたりのアクセス数は0件から3件と、普段よりも少なめに推移して、12時台になって10件と、ちょっと持ち直したのが、13時台になったとたんに210件。14時台は380件ものアクセスをいただいた(ありがたいことです)。

 “アルファブロガー”と呼ばれている方々が運営されている有名ブログと比べれば、時間あたり、200~300件のアクセスなど、まだまだ少ないのかもしれないが、1日の総アクセス数が100件に満たない地味なブログを書いている身にしてみれば、驚くのも仕方がないだろう。

 で、毎日新聞、J-CASTニュースだが、基本的に論点は、私が以前に書いたブログと同じなので、今一度触っることもないだろう(というか、今、このブログ記事を読められいる方は、先にJ-CASTニュースの記事を読まれているんでしょうね)。

 ただ、J-CASTニュースの取材に対して、戦略本部がコメントしているので、これには触れておきたい。一部抜粋して引用すると、「(前略)我が国が得意とする特徴あるロボット技術であること、将来の有人探査を視野に入れたとき、人間に近い形状が意味を持ってくること(後略)」ということなんだが、私にはこれもちょっと的外れに思えてしまうのだ。

 宇宙開発に限らず、二足歩行ロボット(というか、ここはヒューマノイド・ロボットと言い換えたほうがいいかもしれないですね)を開発する意味合いについて、人間が働く環境で利用することを考えると、人間型のロボット(ヒューマノイド・ロボット)であるほうが都合がいいということが言われている。この点については、かつて私も肯定的に受け入れていたが、産総研が開発したロボットがフォークリフトを操縦している様子の写真を見た時には、大いに疑問を感じてしまったのだ。

 ロボットがフォークリフトを操縦していること自体は、技術的にすごいことだろうから、評価しないとしけないのだろうが、この写真を見た時、これならヒューマノイド・ロボットを開発しなくても、フォークリフトをロボット化すればいいと感じてしまったのだ。そのほうがずっと技術的なハードルは低く、役立つものができるんじゃないだろうか。

 遠い将来、鉄腕アトムやドラえもんが実現するならともかく、これからの20、30年のうちに発展するであろうロボット技術なら、ヒューマノイド・ロボットに人間の作業を手伝ってもらおうとせず、現在ある工作機器をロボット化したほうがよっぽと有効ではなかろうか。

 だから、月面探査に二足歩行ロボットを活用するという方針が示された時、産総研のロボットがフォークリフトを操縦している時と同じ違和感を感してしまったというわけだ。

 結局、同じ批判の繰り返しになってしまったようだが、1時間に300アクセスもいただいたので、その御礼も込めて、書かせていただいた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090527-00000011-maiall-soci

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090529-00000000-jct-soci

 ではでは・・・。

2009年5月21日 (木)

インドが再利用可能なロケットの開発を表明したようです

 昨日のブログで、ソユーズ宇宙船の搭乗料金についての報道を紹介させてもらったが、もし日本がH2Bロケットの有人化に取り組んだ場合、インドが競合相手になるかもしれなってことをTechnobahnが報じているので紹介したい。

 詳しくは以下のサイトをご覧いただきたいのだが、簡単に紹介しておくと、インドの宇宙機関ISRO(=Indian Space Research Organization)は、今後10年、15年後の実用化を目指して再利用可能なスペースシャトル型のロケットの開発を進めると発表したというのだ。

 ご存知の方も多いと思うが、IRSOは昨年、人工衛星チャンドラヤーン1の打ち上げに成功するなど、宇宙開発への進出を模索しており、今回の発表も、そうしたインドの宇宙開発戦略の一環で行われたものなのだろう。

 まぁ、10年、15年後の実用化ということなら、これからJAXAがH2Bロケットの有人化研究に踏み切った場合でも、より早期の有人化H2Bロケットの実用化が期待できそうだが、日本と比べて安い人件費を武器に、コストダウンしたロケット開発を進められれば、人工衛星の打ち上げビジネスでは、インドは日本の大きなライバルになる可能性はあるだろう。

 実際、チャンドラヤーン1の打ち上げに使われたロケットは、欧米の10分の1程度のコストで打ち上げることができると言われている。そのため、欧米企業を中心に開発依頼が相次いでいるようで、人工衛星ビジネスなら、十分に国際競争力を持っていると言えそうだ。

 人件費の格差から、日本の製造業の空洞化が進んだように、宇宙開発分野でも空洞化が進むなんてことが起こるのではないかと心配してしまうのだが・・・。

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200905141849

 ではでは・・・。

2009年5月20日 (水)

ソユーズ宇宙船の搭乗料金って1人50億円!

 現在、個人で宇宙旅行しようとすると2000万ドル程度かかるとされている。アメリカの大富豪デニス・チトーが宇宙旅行に行った頃(2001年)のレートでは25億円必要だと言われていた。最近は円高が進んだので、幾分安くなったとはいえ、20億円程度の出費は覚悟しなければならないのだろう。

 こうした宇宙旅行は、ロシア宇宙局と契約しているアメリカのスペース・アドベンチャー社の仲介で実現するもので、宇宙旅行者は国際宇宙ステーション(ISS)に物資を輸送するソユーズ宇宙船に乗り込み、ISSに滞在する。

 だったら、今後、NASAがスペースシャトルの次世代機の開発が遅れて、ソユーズ宇宙船で宇宙飛行士を運んでもらう場合でも、同様の金額になるのかと思いきや、このほど発表されたアメリカ、ロシア両政府の合意内容によると、ソユーズ宇宙船に搭乗する場合、1人当たり5100万ドルも支払わなければならないというのだ。なんと1人当たり3000万円以上も値上げになっているではないか?

 チトーらが楽しんだ宇宙旅行の旅費には、ロシアでの訓練なども含まれているだろうから、NASAが派遣する宇宙飛行士の場合、NASAが自前の施設で訓練するとすれば、ロシアに支払うのは、純粋にソユーズ宇宙船への搭乗料金だけでいいはずだが、3000万ドル以上も高くなっているのだ。

 この理由についてTechnobahnによると、ソユーズ宇宙飛行船の製造に必要不可欠なレアメタルの国際価格が昨年に急騰するなどしてコストが急上昇。やむにやまれず、大幅値上げになってしまったようだ。

 ソユーズ宇宙船の乗員は最大で3人なので、3人全員がNASAから受け入れた宇宙飛行士だとすると、ロシア宇宙局は1回の打ち上げで15300万ドル(約150億円)も得ることになる。それでもスペースシャトルの打ち上げコストと比較すると割安のようだが(貨物分も考慮すると割安ではないという)、これほどの金額なら日本のH2Bロケットを有人化して、NASAの宇宙飛行士の移動の下請けをすることを考えてもいいんじゃないだろうか。

 宇宙開発に詳しい松浦晋也さんの記事(日経BPネット)によると、H2Bロケットの開発費は262億円(JAXAが187億円を出資し、残りを共同開発者の三菱重工が出資している)であることを考えると、有人化して宇宙飛行士の移送をビジネスとして請け負うこともできるのではないかと思えるのだが、いかがだろうか。

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200905151820

 ではでは・・・。