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カテゴリー「天文学」の記事

2009年12月21日 (月)

宇宙のダークマターは発見された? 検出したらノーベル賞級の成果なんだけど・・・

 宇宙を構成するもの(といっていいのかな?)のうち、現在、その存在が明らかになっている素粒子が占める割合は、ごく一部でしかなく、残りのほとんどは未知の物質、エネルギーで満たされていると考えられているわけですが、その暗黒物質(ダークマター)を検出いたのかもしれないっていう報道がなされています。

 以下の朝日新聞の記事によると、ミネソタ大学が運営する、地下700メートルにある研究装置のCDMS2(=the Cryogenic Dark Matter Search 2)がダークマターの検出に成功したと、アメリカのメディアが報じているんですが、どうもはっきりしないんですよ。

 朝日新聞の記事でも、タイトルには「宇宙の『暗黒物質』検出?」と、「?」がついていますし、この記事が書かれた時点(記事は12月11日付です)では、研究者自らによる発表はないようで、地元のメディアが先走って報道していたようですね。

 ただ、朝日新聞の記事では、「17日ごろに『検出』を報告するとの報道もあるが・・・」と紹介されていますので、すでに発表済みかと思い、今一度、記事を検索してみたら、日経新聞が報道しておりました。しっかし、研究者自らが発表したとしても、今なお、本当にダークマターを検出したのかどうかよくわからないんですよ。

 日経新聞の記事では、暗黒物質(ダークマター)らしき粒子を検出したと公表されたとしているものの、それはあくまでも「らしき粒子」であって、本当にダークマターかどうかの確認はできていない、というか「断定は困難」だということのようです。

 まぁ、ダークマターの検出は、ノーベル賞級の成果だけに、慎重を期することは重要ですが、こういう段階で、メディアに報じられてますと、研究者のほうも身構えてしまうのかもしれませんねぇ。

 とはいえ、今のところダークマターらしき粒子の検出は2回だけで、回数の少なさから、ダークマター以外の可能性も否定できないということなので、ダークマターかどうか、断定できるかどうかは時間が解決することなのかもしれませんね。

http://www.asahi.com/science/update/1211/TKY200912110276.html

http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091220AT2G2000120122009.html

 ではでは・・・。

2009年10月17日 (土)

太陽系9番目の「惑星X」は見つかるか?!

 最先端の天体観測というと、数十億年離れた遠くの恒星系を観測したり、太陽系外の惑星を探索するといったイメージを持っていて、身近な太陽系内については、ほとんど観測は終了しているものと思っていました。

 ところが、そんなイメージを払拭する記事が、読売新聞に掲載されていましたので紹介させていただこうかと思います。

 いつものことながら詳しくは以下の記事をご覧いただきたいのですが、神戸大学の向井正名誉教授と、研究員だったパトリック・ソフィア・リカフィ博士(現・近畿大学助教)が、理論計算によって海王星の外側を回る太陽系9番目の「惑星X」の存在を予測。その惑星Xを見つけ出そうとする探査計画が、今秋から国内外2か所の天文台で始動するというのですよ。

 といっても、惑星Xの詳しい軌道や位置は明らかになっていないため、探査する範囲は非常に広いものになると予測されます。しかも、明るさも14~20等級程度と推定されており、これを探し出すことは非常に難しいでしょう。

 それでも、向井教授らの研究グループは、東京大学の木曾観測所と、アメリカ・ハワイ州マウイ島にある望遠鏡PS1を用いて観測を始めたというのですよ。特に注目すべきはハワイにあるPS1でして、1ヶ月程度でハワイから観測できる24等級までの全天体をくまなく観測できるだけの能力を有しているとのことです。いやぁ~、すごいですね。

 発見できれば天文学史上に残る大発見なだけに、ついつい期待が膨らんでしまいますね。

http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20091005-OYT1T00665.htm

 惑星Xについて、さらに詳しく知りたいという方は以下のサイトをご参照ください。また、昨年の12月には講談社から、『太陽系に未知の「惑星X」が存在する!』という新書が発行されております。併せてお読みいただければと思います(え~っと、私はこの本には関わっておりません。宣伝じゃないですよ)。

http://www.planet.sci.kobe-u.ac.jp/news/news.html#2008.2.18

http://www.cps-jp.org/pub/cps/press080228_j.html

http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=272545

 また、PS1については、以下のサイトをご参照ください。

http://www.ps1sc.org/

 ではでは・・・。

本日(17日)はJAXAの筑波宇宙センターの一般公開日です!

 ご紹介が当日の深夜になってしまいましたが、本日(17日)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センターの一般公開日です。

 常設の見学施設に加え、一部の研究室を開放しておりますので、宇宙ファン、ロケットファンには必見のイベントですよ。宇宙ファン、ロケットファンなら、すでにご存じでしょうか・・・。ならば、宇宙ファン、ロケットファン以外にもお勧めですよ。

 水ロケットの打ち上げ体験ができる教室も開催されていますが、毎回、長ぁ~い行列ができますので、是が非でも参加したいという方は早めの出撃をお勧めします。

 うちの子供もいつも参加したがっているのですが、行列に並ぶのは苦手な父親をもったことの不幸ということで、あきらめさせております(苦笑)。

 というわけで、今度、水ロケットのキットでも買ってやろうかな・・・。

http://www.jaxa.jp/visit/tsukuba/index_j.html

 ではでは・・・。

2009年7月 9日 (木)

太陽黒点が出現! 地球温暖化への影響は?

 年始めから、まったく黒点がない状態が続いていた太陽に、再び黒点が出現したことが、アメリカの気象観測衛星GOES(Geostatinaly Operational Enviroment Satellite)による観測で明らかになったようです。以下のサイトで、黒点が現れた太陽の写真が紹介されていますので、ご覧いただければと思います。

 太陽の黒点の数は、太陽の活動の強さを表す指標となりますから、これまで黒点がまったくなかったということは、太陽の活動が弱まったいたわけですが、今回の黒点の出現により、太陽の活動は、再び活発になっていくと考えられるのでしょう(それがいつまで続くのかはわかりませんが・・・)。

 となると、当然、地球温暖化を加速させることになると思いますが、年初来、黒点がなかったことを含めて、こうした太陽活動の変動に関して、地球温暖化を研究している気候学の研究者はあまり論じようとはしていないですね。

 国立環境研究所の江守正多さんが、東京工業大学の丸山茂徳教授の地球温暖化CO2原因説に対する批判を受けて、反論されているのは拝見したことがありますが(※のサイトをご覧ください。黒点数と温暖化の関係が論点になっています)、かといって、太陽黒点がなくなった際、「地球温暖化が弱まるかもしれない」と論じた方は、私は聞いたことがありません。私は聞いたことはないというだけで、いらっしゃらないとは言い切れないのですが・・・、この点にはどうしても引っかかってしまうんですよ。

 だから、今回、太陽黒点が再び現れるようになったことを、気候学の研究者はどうとらえているのか・・・。ぜひ伺ってみたいものです。

http://sohowww.nascom.nasa.gov/data/realtime/mdi_igr/512/

http://www.jser.gr.jp/activity/e-mail/gw4-1.pdf(※)

 ではでは・・・。

2009年6月14日 (日)

弱まる太陽活動 地球温暖化への影響は?

 今年の3月、太陽黒点がまったくなくなったことが明らかになり、太陽の活動が弱まっていることが報じられたが、朝日新聞(6月3日付)などでも同様のニュースが報じられていたので、紹介したい。

 詳しくは、以下のサイトをご覧いただくとして、簡単に記事の内容を紹介しておくと、太陽の活動は約11年周期で活発になったり、静穏になったりと、周期的に変動している。この周期に従えば、再来年には極大期を迎えるため、今は徐々に活動が活発化しているはずなのだが、太陽の活動を示す黒点がまったくなくなってしまったというのだ(黒点の数が多ければ多いほど太陽の活動は活発と言える)。

 ベルギーの太陽黒点数データセンター(SIDC)によると、黒点の多さを示す相対数は2008年は「2.9」で、過去100年間では1913年の1.4に次ぐ2番目の低さだったという。しかも、今年に入ってから、その数値はさらに低くなり、4月までの暫定数値はわずかに「1.2」。これは200年ぶりの低水準だというのだ。

 太陽の活動が弱まれば、地球にもたらされる熱エネルギーも弱まることになる。当然、地球は寒冷化に向かうわけで、過去、地球は寒冷だった時代は、太陽黒点が少なかったと言う研究報告もある。

 しかし、世の中では地球温暖化が、まるで既定の事実であるかのように扱われているが、気候変動の予測(地球温暖温暖化予測)をしている研究者たちは、こうした太陽黒点数の減少をどのように捉えているだろうか。

 先日も国立環境研究所の研究グループが、IPCCの第4時報告に向けて、世界各地の研究機関が実施した気候変動予測を下に、アジア地域での水稲生産量の予測をした結果を公開していたが(※)、2020年に高い確率で生産量が減少するとの警告的な結果を導き出していた。

 ただね、IPCCの第4次報告書時点での気候変動予測を下にした水稲生産量の予測であることを明記しつつも、こうして太陽黒点数が200年ぶりの低水準になっていることが明らかになっているなら、「高い確率で生産量が減少」というアジテーションに似た文言は避けるべきなのではないか。

 この予測を発表した研究グループには、国立環境研究所地球環境研究センター温暖化リスク評価研究室の江守正多室長も参加しているが、彼はエネルギー・資源学会での地球温暖化懐疑論の研究者たちとの論議(※※)の中で、ベルギー王立天文台(朝日新聞が紹介しているSIDCは、この王立天文台にある)が太陽黒点数データの世界標準であることを示唆している。

 ならば、当然、江守室長は、SIDCが太陽黒点数が減少していると発表している事実(それは太陽活動が現象していることも意味するわけだが・・・)も知っているわけで、そのことに言及せずに、IPCCの第4時報告の地球温暖化予測を下に、今、地球温暖化の影響を論じる姿勢には、大いに疑問を感じてしまうのだ。

 先に紹介したエネルギー・資源学会での論議のように、温暖化論者と温暖化懐疑論者がガチンコで論議していたのは、実に読み応えがあり、地球温暖化問題における科学的な論点整理にもなったが、だったら地球温暖化予測に基づき、将来の影響を予測する研究をしているなら、寒冷化を示唆する報告を無視するような研究成果の発表は慎重になるべきだと思うのだが、いかがだろうか。

http://www.asahi.com/science/update/0601/TKY200906010159.html

http://www.nies.go.jp/whatsnew/2009/20090605/20090605.html(※)

http://www.jser.gr.jp/activity/e-mail/honbun.pdf(※※)

※上記のエネルギー・資源学会の論議には続編があり、以下で見られます(トップページ右側をご覧ください)。資料も閲覧できるようになっています。

http://www.jser.gr.jp/

 ではでは・・・。

2009年4月26日 (日)

地球に最も似た惑星を発見! 地球外生命体は存在するか?

 科学メディアが扱う研究成果の多くは、普段、科学技術に注目することのない人々にとっては、ともすれば「どうでもいい話題」であるため、もう10年以上、サイエンスライターをやっていても、マスコミ業界の中でも地味ぃ~に活動している。

 ただし、中には一般の人々の関心を引く話題がある。“キラーコンテンツ”というと、大げさだが、科学雑誌だけでなく、テレビの情報番組などでもしばしば取り上げられるものになるわけだが、そうした注目度の高い話題の一つに、地球外生命体の探索がある。

 映画『コンタクト』でも紹介されたことで、SETI(Search for Extra-Terrestrial Inteligence=地球外知的生命体探索)はけっこう知られるようになったが、『コンタクト』で描かれた研究アプローチは、宇宙からもたらされる非自然的な信号を探知しようというものだが、まったく別のアプローチがある。それが、太陽系外惑星(系外惑星)の探索であり、そのニュースがAFPのニュースサイトで紹介されている。

 ただし、恒星であれば天体望遠鏡による観測で探せるわけだが、自ら発光することのない系外惑星を探索することは決して簡単なことではない。そのため、系外惑星の探索は、主に恒星の揺らぎの観測によって進められる。惑星が、恒星の引力の影響を受けて、恒星の周囲を公転しているように、恒星もまた惑星の引力の影響を受けて、微妙に揺らいでいる。このため、恒星が発する光を詳細に分析するとドップラーシフトを起こし、光の波長が揺らぐのである。つまり、発する光の波長が周期的に揺らいでいる恒星があれば、その周囲には惑星が存在することが示唆されるというわけだ。

 他にも公転する惑星が、恒星が発する光をさえぎることで、周期的に光度が低下することを観測することによって系外惑星を探索する方法もある。

 そこで、AFPが報じている、新たに発見された系外惑星だが、グリーゼ581eと呼ばれており、これまでの分析により、地球の2倍程度の大きさで、これまで発見された系外惑星の中では、最も地球に似ていると考えられている。

 ならば、このグリーゼ581eこそ、地球外生命体が住む星なのか・・・と期待してしまうが、ちょっと話が違うようだ。

 というのも、生命が存在するには、液体の水が存在するなどの条件が整っていなければならない。そのため恒星から適度な距離に位置している必要があり、こうした範囲を「ハビタブル・ゾーン」と呼ぶ。

 グリーゼ581eは中心星となる恒星の近くを公転しているため、表面温度は非常に高温で、「ハビタブル・ゾーン」からははずれているようだ。つまり、グリーゼ581eは大きさこそ、地球に最も似た系外惑星でも、その位置は生命の生存には適してはいなかったというわけだ。

 もちろん、グリーゼ581eが「ハビタブル・ゾーン」に位置する惑星であっても、それで言えることは、生命が存在する可能性がある・・・ということだけで、生命の存在を実際に確かめることは難しい。相手が知的生命体で何らかの信号を地球に送ってくれているならいいが、原始的な生命であれば、いつまでたっても「生命がいるかもしてない」という推測の域を出ることはないだろう。

 やはり、地球外生命体の探索は、科学的な確認ができないロマンの領域から出ることはないのかもしれない。

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2594616/4057434

 ではでは・・・。

2009年4月 9日 (木)

オルドビス紀末の大量絶滅はガンマ線バーストが原因か?

 人間による環境破壊がなくたって、これまでに地球上に出現した生物のほとんどは絶滅してきた。ただ、断続的に絶滅しているのではなく、過去、地球における生命の歴史38億年において、5回の大量絶滅があったことが知られており、「ビッグ・ファイブ」と呼ばれている。

 例えば、6500万年前、白亜紀末に恐竜が絶滅したことがよく知られているが、これもビッグ・ファイブの1つだ。その恐竜の絶滅の原因については、様々な説が提唱されており、最も有力なのはメキシコのユカタン半島に巨大隕石が落下したことによる気候変動説だが、植物相が変化して便通が悪くなった結果、糞が詰まって多くの恐竜が死んだなんて説もある。

 こうした過去の大量絶滅の原因の探索は、我々の科学的な好奇心を触発してくれるわけだが、National Geographic Newsに興味深い研究成果が載っているので紹介したい。

 約5億年前から約4億4000万年前まで続いた古生代オルドビス紀末期の大量絶滅がガンマ線バースト(イラスト)によって引き起こされたというのである。

Gunmaray_burst  ガンマ線バーストというのは、質量の大きな星が崩壊したことで、高エネルギーの放射線であるガンマ線が閃光のように発せられる天体現象で、現在でもしばしば観測されている。

 このガンマ線バーストが、太陽系の近くの恒星系で起これば、大量のガンマ線が地球に降り注ぐことも考えられるわけで、アメリカのウォッシュバーン大学天文物理学部(Department of Physics and Astronomy)のブライアン・トーマス博士(※)は、コンピュータ・シミュレーションにより、6500光年以内で発生したガンマ線バーストにより、大量のガンマ線が地球に届き、オゾン層を破壊。地球を寒冷化させたと考えているようだ。

 トーマス博士は、直接的に当時の生物の多くの絶滅においやったのは気候変動としているわけだが、大量のガンマ線が地球に降り注げば、同時に当時の生物の遺伝子に損傷を加えたことも考えられる。

 それが致死的な損傷だったかどうかはさておき、遺伝子に損傷が加わるってことは、通常では考えられない速度で変異が進んだとも推測できる。ということは、オルドビス紀末に起こった大量絶滅の原因はガンマ線バーストだったかもしれないが、ガンマ線バーストは、この大量絶滅を生き残った生物たちのその後の進化を促したってことにもなりはしないだろうか。

 一部にガンマ線バーストによってもたらされるガンマ線を含めた、宇宙線が生物の進化を推し進める役割を担ったと提唱している研究者もいるようなので、単に大量絶滅の原因がガンマ線バーストだって・・・というだけでなく、もう一歩踏み込んで生物の進化をドライブしたのは何かってことまで考察してみると思いろいんじゃないだろうか。

 ちなみに、この話題は、以前からNASAのウェブサイトでも紹介されているので、ご興味のある方は、こちらも併せてご覧いただきたい。

※彼のウェブサイト(http://www.washburn.edu/faculty/bthomas/)で肩書きを確かめたが、Assistant Professorになっている。これって今の日本の肩書きでいえば、「准教授」じゃないよなぁ。准教授ならAsociete Professorのはずだし・・・。というわけで「博士」野肩書きで紹介した。

National Geographic Newsの記事

http://news.nationalgeographic.com/news/2009/04/090403-gamma-ray-extinction.html

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=54952751&expand(日本語)

NASAの記事

http://www.nasa.gov/vision/universe/starsgalaxies/gammaray_extinction.html

※上のイラストは、以下のNASAのサイトより引用させていただきました。

http://www.nasa.gov/mission_pages/GLAST/science/gammay_ray_bursts.html

 ではでは・・・。

皆既日食ツアー、ちょっと高すぎやしねぇか?

 ご存知の方も多いと思うが、今年の7月22日、日本では46年ぶりに日食が見られる。

 といっても、皆既日食になるのは、トカラ列島の悪石島を中心に、屋久島の北部、種子島の南部を北限、奄美大島の名瀬付近を南限とする範囲だけで、陸地はごくわずかしかない。

 今回の日食は、インドや中国などの人口の多い地域でも皆既日食が観測できるので、近年、まれに見る多くの人間が見られる皆既日食ではあるものの、こと日本においては、皆既日食が見られる範囲のほとんど海の上であるというのが残念でしかたがない。

 皆既日食を見ようと思えば、7月21日に現地に入り、トカラ列島の島々、奄美大島、屋久島の宿で泊まらなければならないが、当然、宿泊の予約は困難なものになるだろう。

 私自身、年明けすぐぐらいから、楽天トラベルなどの旅行関連の予約サイトを覗いて、皆既日食エリアの宿泊施設を予約できるかどうかチェックしているのだが、皆既日食エリアの宿泊施設はまったく予約できない状態が続いている。

 ついさっき、今一度、楽天トラベルで調べてみたら、7月21日チェックインで予約できるのは、与論島や徳之島など、皆既日食エリアから離れる島の宿泊施設ばかり・・・。

 結局、皆既日食というめったにないイベントということで、エリア内の宿泊施設は、すべて旅行代理店に押さえられているのだろう。

 じゃ、ツアーへの参加はどうかって調べてみると、近畿日本ツーリストなどがツアーを企画し、すでに販売しているようだが、これがけっこういいお値段なんである。宿泊施設の予約だけでなく、本州からの飛行機やフェリーも7月21日の便は、プレミアムチケットになるだろうから、それなりの値段になってもしかたがないと思うのだが・・・。

 例えば、近畿日本ツーリストのツアーで、東京発、東京着で、7月21日出発、25日帰着の4泊5日コースで242000円。ひぇ~、これなら海外旅行できるじゃないか。

 もっと安いコースはないかと思えば、鹿児島発、鹿児島着ながら、7月20日出発、7月23日帰着で、114500円~となっているが、これがなんとテント泊。しかも、安く抑えようとするとテントは自前で用意しなければならず、テントが用意されているコースだと14万円以上となる。1人での参加者用なのか、「相部屋」ならぬ「相テント」なんてコースもあるが、これは遠慮したい。

 こんな値段だから、当然、我が家はあきらめた。家族4人で宿泊施設に泊まるコースで出かければ、ツアー料金以外のもろもろ含めると、100万円を超えてしまうだろう。不景気のご時世、こうしたツアーに出かける人がいるのかどうか気がかりだが・・・。

 ただし、これまで書いてきたことは、あくまでも皆既日食の観測にこだわった場合のことであって、部分日食なら、日本でもかなり広い範囲で観測することができる。

 例えば、福岡まで出向けば、食分(太陽が欠ける割合)0.897の部分日食が見られる。皆既日食ではなくても、ほぼ9割も隠れてくれるんだから十分じゃないか。

 東京でだって食分0.749の部分日食が見られるわけで、関東以西にいれば、十分に部分日食を楽しめるだろう。できるだけ皆既日食エリアに近づけば近づくほど、食分は大きくなるし、部分日食の時間は長くなるので西へ移動するといいだろう。

 金払いの良いセレブリティの皆さんは、内需拡大にもつながるわけだから、大枚はたいてトカラ列島に出掛けてもらうとして、我々庶民は、本州、四国、九州で部分日食を楽しむことにしようか・・・・

 ちなみに、2035年9月2日には、本州の広い範囲で皆既日食が見られる。あと26年間は生きていられる自信があれば、次の皆既日食を待った方がよさそうだ。

近畿日本ツーリストの日食ツアーのサイト

http://www.knt.co.jp/eclipse/

国立天文台の2009年の日食に関するサイト

http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090722/

 ではでは・・・。