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カテゴリー「テクノロジー」の記事

2009年7月29日 (水)

東京大学とゲーム会社が共同でゲームの教育効果を研究

 かつて『ゲーム脳の恐怖』って本がけっこう売れたことがありました。ゲームをしている際の脳波を測定し、ゲームをすることによって脳機能が低下するといった話題だったのですが、今では疑似科学として認識されているようですね。

 で、そのゲームの影響(効果?)ですが、東京大学とバンダイナムコゲームスが「ゲームと教育」をテーマとした共同研究プロジェクトを発足したと発表されました。

 ゲームを中心とした情報技術を活用して、学習者に新しいコミュニケーション環境を提供しようとする教育手法「ICT(=Informetion and Communications Technology)」の一環として、「ゲームと教育」をテーマに研究しようというのですが、東京大学側の担当者というか、研究を行っているのは、先に紹介した『ゲーム脳の恐怖』を疑似科学だと批判されていた、東京大学大学院情報学環の馬場章教授のようです。

 私自身、ゲーム(ここでICTといったほうがいいのかな?)がある教育と、ゲームがない教育のどちらが優れているかなんて比べようがないんじゃないかなぁ~って思っているので、実際にどういう研究成果が得られるのかわからないんですが、8月6日に品川区で、ICTに関連したシンポジウムが開催されるようです。

 興味があるので取材をしたいなぁっとは思うものの、同日に別の取材が入っているので、今回は行けそうにありません。シンポジウムの対象は品川区立の小中学校の先生及び教育関係者ということなので、誰でも参加できるようなものじゃないようですが、このICTは注目していきたいですね。

http://markezine.jp/article/detail/7929

http://www.4gamer.net/games/027/G002744/20090729024/

 シンポジウムの詳細については、馬場教授の研究室のサイトで紹介されています。

http://chi.iii.u-tokyo.ac.jp/

 ではでは・・・。

2009年5月26日 (火)

極超音速航空機の実験は成功したようだけど・・・

 海外旅行は心浮き立つイベントではあるんだが、とにかく嫌なのが、あの長時間のフライトだ。私自身、体格的に人並み以上に大きいということもあって、狭いエコノミークラスのイスに10時間近く座り続けていないといけのは、どうにも我慢できず、「早く、太平洋をひとっ飛びできるような航空機が実用化されないものか」と感じていた。

 そんなわけで、ついつい興味をもってしまう実験成功のニュースが、AFPなどで報じられているので、紹介したい。

 いつものことながら、詳しくは以下のサイトをご覧いただくとして、記事内容を簡単にしょうかいしておくと、アメリカ、オーストラリアの研究グループが、オーストラリアのウーメラで実施した「極超音速」の航空技術の実験に成功したというのだ。

 今回の実験計画はHypersonic International Flight Research Experimentation(HIFiRE)と呼ばれるもので、AFPのサイトでは「極超音速国際航空実験」と訳されている。つまり、次世代の航空機を開発するための実用研究なわけで、以下の記事でも過去の実験に際して、「シドニーからロンドンまでの1万7000kmが最短2時間で移動可能になる」と述べていたと紹介している。

 シドニー・ロンドン間を2時間で移動できるなら、長時間フライトが嫌で嫌でたまらない私にとっては朗報なのだが、一方で「これって本当に実用化されるのだろうか?」という疑問のほうが先に湧いてしまうのだ。

 というのも、今回の実験で用いられた実験機は、ロケットで宇宙に発射された後、極超音速の実験のため大気圏に再突入したものだという。いったん、大気圏外に出るのは、あくまでも実験のためのものであって、実用化された際も、同様の軌道で航空機が飛ぶのかどうかはわからないが、あまり燃費のいいものとは言えないと思えるのだが・・・。

 いちおう燃費の問題は、AFPの記事でも触れられており、「速度と燃費の面で『飛躍的進歩』をもたらし・・・」と紹介されているが、現状の旅客機と比べた場合、この燃費っていうのはどう評価されるんだろうか?

 燃費の悪さなどから運航コストが高いことを理由に、コンコルドが運航停止になったことを考えると、いくら極超音速での航行が可能になると言っても、高燃費では普及するものではないだろう。

 まぁ、少しでもフライト時間は短いほうがいいわけで、こうした研究は大歓迎なのだが、運航コストに直接影響を及ぼす燃費の問題が克服できない限り、実用化させたとしても普及するものではなだろうから、まずはシドニー・ロンドン間2時間なんて夢のようなフライトを目指さずに、実用的な燃費で、少しはフライト時間を短縮できる航空機の開発に力を入れたほうがいいんじゃないだろうか。

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2605009/4178025

 ではでは・・・。

2009年5月16日 (土)

伸び縮みするディスプレイ どのように利用されるんだろうか?

 超薄型テレビへの利用などで、有機エレクトロ・ルミネッセンス(有機EL)への注目は高まっているが、毎日新聞に有機ELに関して興味深い記事が掲載されていたので紹介したい。

 いつものことではあるが、詳しくは以下のサイトをご覧いただくとして、簡単に記事内容を紹介しておくと、

 これまでにもフィルム上の基板に有機EL材料を塗布して、巻けるフィルムテレビなんてものができるというデモンストレーションを見たことがあるが、今回開発されたディスプレイの伸び縮み具合は、フィルムを巻ことで表面に起こる伸縮とは比べものにならないほど大きなものだから、最初、この記事のタイトルを見かけた時、「ディスプレイに映される映像が乱れるなんてないのか」と疑問に思った。

しかし、記事にある写真をよく見ると、5mm四方のプレスチック片が発光する素子となって、大面積のディスプレイを構成しているようで、実際に伸縮するのは、この素子が乗せられた基板だとすれば、記事のタイトルからイメージできる「伸び縮みするディスプレイ」っていうものとはちょっと違うっていうのが率直な感想だ。

 それに、このディスプレイ、どんなものに応用可能なのかってことも気がかりだ。

 記事では「顔形の立体ディスプレー上で表情の変化を映し出したり、地球儀のような球形の装置で気象情報を表示するなど、多彩な用途に生かせるという」と、想定される応用を例示しているものの、「伸縮可能であることを活かした使い方はもっとあるだろう」って思ってしまうのだが・・・。

 まぁ、このブログで以前紹介した、どの方向から見ても内部に立体物があるように見えるキューブ型ディスプレイと同じように、技術そのものは興味深いものであるものの、実用化となると、この技術を生かした新たな実用象が見出されるかどうかにかかっているところなのではないだろうか。

http://mainichi.jp/universalon/clipping/news/20090511ddm012040058000c.html

 ではでは・・・。

2009年4月23日 (木)

台風を操る技術って禁止されていたんじゃなかったっけ・・・

 先週末に紹介した宇宙太陽光発電を開発している、アメリカのソーラーエン社が、この技術を応用して台風を操作する技術を開発し、アメリカで特許申請しているという話題がTechnobahnが報じている。

 詳しくは、以下のサイトをご覧いただくとして、簡単に技術の概要を説明しておくと、宇宙空間に設置した太陽電池パネルで発電した電力を地上に送信するの使う電磁ビームを台風の内部に照射すると、台風の内部の温度が高まり、台風の勢力が減衰するというのだ。

 実際にやってみて、その効果が確かめられたので特許申請に・・・というわけではないだろうから、そこまで効果があるのかわからないが、そもそも台風を操作する技術って禁止されていたんじゃないかったか・・・。

 そこで、少しネット上で調べてみると、1978年に発効した、「環境改変技術の軍事的使用その他の敵対的使用の禁止に関する条約」(略称は「環境改変技術の軍事利用禁止条約」・・・。そんなに略していないようだが・・・)で禁止されているようで、(※)のサイトに

環境変更技術の軍事利用禁止とは,現在あるいは将来開発される技術により自然界の諸現象を故意に変更し(例えば地震や津波を人工的に起こりたり台風やハリケーンの方向を変える),これを軍事的敵対的に利用することを禁止しようとするものである。

 と紹介されている。

 ちょっとわかりにくい文章なのだが、その前後を含め、よくよく読んでみると、台風を操作する技術を研究開発することまで禁止しているわけではなく、あくまでも台風の操作技術を軍事的に利用することのみを禁止しているようなので、今回のソーラーエン社の特許申請は条約に抵触するということではなさそうだ(私の記憶では、世界気象機関(WMO)が台風操作の技術を研究すること自体を禁じているようなことを聞いたことがあるんだが・・・)。

 とはいえ、日本は水資源の一部を台風によってもたらされる雨雲に頼っている以上、台風の勢力を減衰させる技術の開発っていうのは、要注意事項になるんじゃないだろうか。

 現在のアメリカとの外交関係を考えると、アメリカが日本に対して敵対的に台風を操作する技術を使うとは思えないが、台風の操作技術が開発されたとなれば、将来的に有事の際、日本にやってくる台風の勢力を事前に減衰させ、降雨量を減らすことで、水供給を混乱させるなんてことを考える国があらわれても不思議はないだろう(考えすぎ・・・?)。

 まぁ、ソーラーエン社の技術が、どの程度の効果を持っているのかわからない以上、なんとも評価しようがないわけだが、台風を操作する技術は、軍事転用可能な技術であるわけだから、この技術の特許申請にともなうアメリカ政府の対応は注視しておいたほうがいいかもしれない。

http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200904211540

http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bluebook/1977_1/s52-2-4-2.htm(※)

 ではでは・・・。

2009年4月17日 (金)

360度どこから見ても立体映像になるディスプレイを開発

 立体映像を実現するディスプレイは、左右の目の視差(両眼視差)を利用して、3D画像を表示するものが実用化されているが、長時間使用すると生理的に不快感を催すことがある。そのため、新たな3Dディスプレイの研究開発が様々なアプローチで進められている。

 一昨日(4月15日)、情報通信研究機構が発表した、3Dディスプレイは、なかなか面白い。

 この3Dディスプレイは、10cm四方の立方体から成り、各面には小さな凸レンズが並べられており、液晶ディスプレイと組み合わせることで、360度どこから見ても、立方体の内部にものが浮かび上がったように見えるという。百聞は一見にしかず、ぜひ、以下のリリースのサイトで3D画像を表示したディスプレイをご覧いただきたい。

 ディスプレイ開発のアイデア自体は、非常に面白いのだが、その用途がうまくイメージできない。リリースでは、「手の届く程度の近い距離で、人と人とのコミュニケーションを支援するためのツールとしてデザインした」と、この3Dディスプレイの開発意図が紹介されているのだが、こう言われても、どのように利用されるのかイメージできるだろうか。

 そもそも、人が人とコミュニケーションを取る際、何らかのテクノロジーによる支援を必要とするのは、離れた場所にいる者どうしがコミュニケーションをとろうとする場合に限られるのではないか。

 ただ会話すればいいし、相手の心情を示す表情だって、手に取るようにわかるわけだから、手の届く程度の近い距離にいる者どうしがコミュニケーションするのに、3Dディスプレイなど必要ないだろう。

 だから、「手の届く程度の近い距離で、人と人とのコミュニケーションを支援」という、開発コンセプト自体、ちょっと間違っているように思えてしまうのだ。

 といっても、この3Dディスプレイがまったく意味をなさないなというつもりはない。

 たとえば、6面ある画面をどこから見ても、内部にものがあるように見るわけだから、これを活かして、これまでにないゲームソフトの開発なんてできるんじゃないだろうか。

 現在のゲームが平面の画面に表示しているため、これまでは360度どの方向にもスクロールできるゲームなんて不可能だったわけだが、この3Dディスプレイを利用すれば、それが可能になる。だったら、これまでにないゲームが期待できるだけで、クリエイターの腕の見せ所だと思うのだが・・・。

http://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/h21/090415/090415-1.html

 ではでは・・・。